2023年3月期における事業セグメント別の状況は以下のとおりです。

医薬品卸売事業(92.47%)

医薬品卸売事業においては、引き続き新型コロナウイルス関連製品の配送に尽力したほか、後発医薬品メーカーのGMP違反に伴う後発医薬品の出荷調整や解熱鎮痛薬の需給ひっ迫による出荷調整への対応に努めました。スペシャリティ医薬品をはじめとする、取扱卸を限定する製品の売上は順調に伸長しており、新型コロナウイルスのコロナ治療薬・検査キットの需要増も業績に大きく寄与しております。医療機関との価格交渉につきましては、個々の製品価値と流通コストに見合った価格交渉を一層推進し、適正利益の確保に努めました。顧客支援システムにつきましては、リモートディテーリングを活用したオンラインによるプロモーションを新たに開始し、オンライン診療・服薬指導システム「KAITOS」、初診受付サービス、薬局本部システム「ミザル」等の提案活動に積極的に取り組みました。その結果、当連結会計年度の業績は、売上高1,336,766百万円(前期比9.9%増)、セグメント利益(営業利益)10,443百万円(前期比4.8%増)となりました。

調剤薬局事業(6.39%)

調剤薬局事業においては、調剤報酬改定への対応を進めるとともに、採算性を重視した新規開局や閉局を行いました。また、質の高い医療サービスを提供すべく、SNSでの服薬フォローやオンライン服薬指導、処方せん送信アプリなどのデジタルツールの活用や、かかりつけ薬剤師の育成に取り組みました。2022年10月からは、山形県酒田市にある共創未来あきほ薬局が厚生労働省主導の「電子処方箋のモデル事業」に参画し、電子処方箋の活用事例や課題の収集に努めております。また、新型コロナウイルス感染症の早期収束に向けて、店舗における感染症対策を徹底するとともに、抗原検査キットの販売や、PCR等検査無料化事業に応じた無料PCR検査・抗原検査も実施いたしました。 その結果、売上高92,346百万円(前期比0.6%増)、セグメント利益(営業利益)2,431百万円(前期比18.0%減)となりました。

医薬品製造販売事業(0.69%)

医薬品製造販売事業においては、自社で構築した独自の検証システムによる徹底した品質管理と、需要に基づく計画的な生産体制を構築することで、高品質・高付加価値な後発医薬品の安定供給に取り組みましたが、他の後発医薬品メーカーの出荷調整に伴う需要の急増により、当社につきましても一部の製品が影響を受けました。また、当連結会計年度に後発医薬品3成分5品目を新たに発売するなど引き続き製品ラインナップの拡充を図り、2023年3月末時点での販売製品は89成分208品目となりました。その結果、売上高9,944百万円(前期比9.4%増)、セグメント利益(営業利益)864百万円(前期比2.3%減)となりました

その他周辺事業(0.46%)

その他周辺事業においては、売上高は6,635百万円(前期比16.1%増)、セグメント利益(営業利益)は621百万円(前期比57.2%増)となりました。

 

(注)セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおります。