2024年3月期における事業セグメント別の状況は以下のとおりです。
医薬品卸売事業(92.80%)
医薬品卸売事業においては、解熱鎮痛薬や鎮咳薬、去痰薬、麻しんワクチン等の需給ひっ迫による出荷調整への対応に努めました。スペシャリティ医薬品をはじめとする、取扱卸を限定する製品の売上は引き続き順調に伸長しており、一部の製薬メーカーによる流通体制の変更も売上に寄与しました。医療機関との価格交渉においては個々の製品価値と流通コストに見合った単品単価交渉に継続して努め、顧客支援システムについては動画やリモートディテーリングを活用したプロモーションの強化、ドラッグストアを中心としたENIFvoiceシリーズの導入促進、ENIFからFutureENIFへの切り替えの推進、病院なびホームページサービスの提案強化等に取り組みました。その結果、当連結会計年度の業績は、売上高1,424,488百万円(前期比6.3%増)、セグメント利益(営業利益)19,453百万円(前期比39.0%増)となりました。
調剤薬局事業(6.11%)
調剤薬局事業においては、中期経営計画の重要施策である「調剤薬局事業の変革」を実践すべく、事業会社の再編や採算性を重視した新規開局と閉局を行うとともに、在宅専門診療所との連携強化に取り組みました。また、デジタル化への対応を進めるため、処方箋送信機能と電子お薬手帳を備えたポータルアプリ「共創未来 薬局けんこうナビ」の提供を開始しました。当連結会計年度の業績は患者さまの受診抑制の回復に伴い処方箋応需枚数が増加した一方で、地域支援体制加算の経過措置が終了したことなどにより技術料が減少し、売上高は93,789百万円(前期比1.6%増)、セグメント利益(営業利益)は1,546百万円(前期比36.4%減)となりました。
医薬品製造販売事業(0.69%)
医薬品製造販売事業においては、自社で構築した独自の検証システムに基づく徹底した品質管理と、計画的な生産・調達体制の構築により、高品質・高付加価値な医薬品の安定供給に取り組みました。また、共創未来ファーマ株式会社が販売するジェネリック医薬品が200床以上の大病院において1,000軒を超える採用をいただくまでになりました。その結果、売上高10,593百万円(前期比6.5%増)、セグメント利益(営業利益)755百万円(前期比12.6%減)となりました。
その他周辺事業(0.40%)
その他周辺事業においては、売上高は6,147百万円(前期比7.4%減)、セグメント利益(営業利益)は448百万円(前期比27.9%減)となりました。
(注)セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高を含んでおります。