中期経営計画の加速・実効性の向上と、更なる企業価値向上を目指して取り組んでまいります
2025年3月期中間連結会計期間における当社の連結業績は、新型コロナウイルス関連製品の売上が前年同期に比べ減少したものの、当初想定していたほどの減少には至らず、スペシャリティ医薬品をはじめとする、取扱卸を限定する製品の売上が引き続き堅調に伸長いたしました。医療機関との価格交渉においては、2024年3月に改訂された流通改善ガイドラインを遵守すべく、個々の製品価値と流通コストに見合った単品単価交渉に引き続き取り組むとともに、特に医療上の必要性の高い医薬品については別枠での交渉に努めております。
これらの結果、当中間連結会計期間の連結業績は期初計画を上回り、売上高754,974百万円(前年同期比2.7%増)、営業利益7,380百万円(前年同期比13.7%増)、となりました。
なお、配当につきましては、「DOE2%を見据え安定的に向上」との配当方針に沿って、当初、今年度の年間配当金を前年度より10円増配の50円(中間・期末各25円)としておりましたが、中間配当金は期初予想の1株当たり25 円とさせていただき、期末配当については期初予想の1株当たり25円から15円増配の40円とし、年間配当金は前年度より25円増配の65円とさせていただく予定です。
当社グループにおいては2023年度からの3カ年を期間とする中期経営計画2023-2025「次代を創る」を策定し、(1)事業変革、(2)成長投資・収益性向上、(3)サステナビリティ経営、(4)資本効率の改善と株主還元の向上、の4つを基本方針として掲げ、積極的なアライアンスやDXの推進などにより持続的成長と企業価値向上のための具体的施策を推進しております。
さらに、当社グループは、中期経営計画の取り組みを加速させ、より実効性を高めることを目的として経営戦略委員会を設置し、その検証結果に基づく、具体的な実行計画を決定し、11月8日に発表させていただきました。
CEOとして本実行計画を不退転の決意を持って主導していくとともに、全社一丸となって戦略目標の実現、企業価値の最大化を推進してまいります。
引き続きご支援の程よろしくお願い申し上げます。
代表取締役CEO 兼 CFO
枝廣 弘巳